運用開始日以前に取引が入力されているためです。
ここでいう「運用開始日」とは、本製品に取引を入力しようと決めた任意の日付のことです。
たとえば、10月1日から取引を入力しようと決めたなら、10月1日が運用開始日となるため、[資金設定]ウィンドウの[開始残高]の日付は前日の9月30日とみなされます。
このまま10月1日以降の取引を入力する分には問題はありませんが、10月1日より前に発生した取引を入力すると、その取引の日付の前日が開始残高の日付としてみなされることになります。
たとえば、9月1日に発生した取引を入力すると、その前日の8月31日が開始残高の日付とみなされるわけです。
これは、[資金設定]ウィンドウの[開始残高]の日付が、入力した取引の中でもっとも古い日付の前日になるためです。
つまり、入力された取引の日付によって開始残高の日付が変わります。
これを避けるには、運用開始日以前の取引を入力しないようにする必要があります。
すでに入力してしまった場合は、その取引を削除すれば意図した開始残高になります。
運用開始日以前の取引を削除する手順を、以下に示します。
運用開始日が月初日(1日)でない場合は、運用開始月を含めて指定します。
これは、運用開始月内に、運用開始日以前の日付の取引がないかどうかを確認するためです(たとえば、運用開始日が11月10日の場合、11月1~9日の取引があるかどうかを確認)。
運用開始日以前に入力したすべての取引を削除することにより、[資金設定]ウィンドウで設定した「開始残高」と、帳簿で運用開始月を指定したときの「前月繰越残高」が一致します。
運用開始日以前に入力した取引を削除したくない場合は、[資金設定]ウィンドウの[開始残高]を、削除したくない取引の金額を差し引いた金額に修正します。